研究手法について
- 健太郎 島田
- 2024年11月8日
- 読了時間: 4分
どのように研究をするかについて、ジュニアペーパーや卒業研究では基本的に文献を用いた調査を想定しています。学問領域によって文献を用いた研究手法は様々あります。
ここでは、レビュー論文を幾つか類型化したものを説明します。
レビュー論文の定義と目的
過去に行われた研究を検証し、そのデータや論拠を統合したもの。
レビュー論文の目的は、「選択したテーマに関する過去の研究を収集、統合し、最新の既存の知識体系に新たな知見を蓄積させ、統合を促進する」こと
⇨ 過去に行われた研究結果を集めて再検討・評価し当該分野の全体像を包括的に整理
なぜレビュー論文を書くのか?
自身の知識やスキルの向上: 最新の研究動向を把握し、批判的分析力や文章力を向上させる
研究分野への貢献: 既存研究のギャップやバイアスを明らかにし、将来の研究の方向性を示し、質の高い研究を促進する
研究論文とレビュー論文の違い
研究論文(原著論文)は、研究者が自ら実施した研究に基づき、新たな発見や結論を論じるもの。一方、レビュー論文は特定のテーマに関する既存の研究を評価・批判し、包括的にまとめたもの。レビュー論文は、研究論文を分析し、その結果や意義を整理する役割を果たします。
研究分野全体の動向を把握するための重要なツールであり、特に研究の初期段階において有用。その分野の基礎知識を習得し、研究テーマの設定や重複を避けるための指針を得られる。複数の研究論文を比較検討し、その結果の妥当性や限界を明らかにし、その分野の研究を深化させる役割を担う。
レビュー論文の種類
本セクションでは、以下の4つの主要なレビュー論文の種類について詳しく説明します。
ナラティブレビュー
スコーピングレビュー
システマティックレビュー
メタ分析
出典:Readable, 2024 レビュー論文とは?書き方や必要な要素、ポイントを徹底解説

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